『眠り姫』  作:ちぃさん




ねぇそこのかわいい子お茶しない?
お芋にパスタに甘いケーキもつけようか?

心の中でつぶやく。

ちいさな寝息。唇が微かに開いてる。
おまけにお気に入りのソファも占領されてる。


「紺野ぉ〜」


ごとうはヒマです。



でも久しぶりに見る寝顔。


ん〜

スリスリ



「ん?・・・んぅ・・・」


ほえっ起きた?


覗き込んだその目は閉じられたまま。
でもさっきと違ってなんかちょっと笑ってる寝顔。


ほほう


スリスリ

ねぇ誰のほっぺだかわかってるの?


「ん・・・ごと・・・ん?」


は〜い正解。

目の前のピアスに舌先でじゃれてみるとビクッと動いた身体。


耳弱いよねぇ紺野って。
まだ眠そうな目でごとうを見つけてふんわりわらうのがかわいい。


少し身体を起こすと同じように身体を起こそうとするからゆっくり押し戻す。


「まだ起きちゃダメだよ?」


首を傾げてくれるからごとう的には好都合。

だってほらお姫様はキスで起きるもんでしょ?




コレが結末


☆fin☆